
このボアアップキットを使用し ライブディオZXをボアアップします。
ボア径47mm、専用オリジナルシリンダヘッドが付属し
オリジナル形状の排気側3ポート、掃気側5ポート合計8ポートシリンダを採用したボアアップシリンダキットです。
専用シリンダヘッドとの組み合わせで吸気効率と排気効率そして燃焼効率のアップを狙っております。
クランクはノーマルのままでいきますのでボアアップキットを組み付け後の排気量は68.1ccです。
今回はボアアップキット内容の紹介です。
部品を無くしたり破損するリスクをなくすためピストンリングとヘッドガスケットは組み付けてしまいました。
シリンダ
シリンダー内の排気側の3ポートは(赤丸部分)この様になっております。
ベースガスケットと専用ヘッドガスケット(オーリング)
シリンダヘッド
シリンダーの溝にヘッドガスケット(オーリング)を装着
ピストン
掃気側に穴が開いています。(赤い丸部分)
ピストンが上死点になった時シリンダの掃気ポートとピストンの掃気口が重なります。
混合気がシリンダの掃気口からピストンの掃気口を通じて直接入りますので確実にピストンピンベアリングへの潤滑とピストンへの冷却が行われます。
シリンダとピストンの掃気口 赤丸部分
シリンダとピストンの掃気口が重なった状態
エキスパンダ
セカンドピストンリングを装着する前にセカンドリングの溝に装着。
一部ですが エキスパンダを必要としないタイプのピストンを採用しているボアアップキットやピストンキットがあります。
ピストンリング
ピストンリングにはトップ・セカンドの記号があるタイプと、記号が無いタイプがあり
記号が無いタイプはピストンリングの外周側面にメッキがされているのがトップリングです。
しかしこのキットのピストンリングには記号が無いうえに2本ともメッキがされています・・・。
外径、内径、内径厚み、外径の厚み、そして形状が同じ場合はトップとセカンドの区別がありません。
( それでも判らない場合 最終手段として ピストンリングをピストンに組み付けて合う合わないでトップ・セカンドを確認する乱暴な方法があります。)
今回は外径、内径、内径厚み、外径の厚み、そして形状が同じでしたのでトップ・セカンドの区別が無いピストンリングでした。
ピストンリングを組み付ける場合は文字面を上向きにしてピストンリング回転防止のピンを挟むようにして取り付けます。
ピストンリングは広げすぎたり、上下にねじらない様にして取り付けてください、広げすぎたり、ねじりながら取り付けるとピストンリングが破損します。