NMAX フロントフォーク オーバーホール フォーク外し編

はじめに

NMAX155のフロントフォークをオーバーホルした際の記事になります。
今回のオーバーホールでは、現在試作中のフロントフォークオーバーホールキットと、強化スプリングと、フロントフォークオーバーホール用の特殊工具を使用しております。
使用する車両はNMAX155の1型になります。
基本的にNMAXは1型から2025年現在の新型までフロントフォークは同一ですのでどの車両でも基本同じ手順で作業して頂けるかと思います。
今回使用する車両はコチラです。

フロントフェンダーの取り外し

まずはフロントフェンダーの取り外しを行います。

赤丸部分のボルトを外します。左右合計4本ありますので、外していきます。
4本とも全て外し終えましたら、フロントフェンダーを外すことが出来ます。

 

アクスルシャフトを緩める

タイヤが地面に設置している状態でアクスルシャフトを緩めていきます。

シャフト側とナット側の両方にレンチを固定して回していきます。
この時まだシャフトは抜かないでください。

 

ブレーキキャリパー外し

ブレーキキャリパーとスピードセンサーを外していきます。
一番上と下の赤丸がスピードセンサーの固定用のボルトです。
真ん中の2個のトルクスネジがキャリパー固定用ボルトになります。
これらを全て外します。


全てボルトを外した状態です。

これでキャリパーとスピードセンサーを外すことが出来ました。

 

フロントフォークステムを緩める

フロントフォークを固定しているステムを緩めていきます。
かなり硬いですので、ロングスピンナーハンドルを使用するか、ソケットハンドルに鉄パイプ等を入れて長くするとテコの原理で力が加えやすいです。

完全に外さないでください。
緩めるだけです。

 

車体をジャッキアップする

フロントホイールとフロントフォークを外すためにジャッキをします。
ジャッキを持っていない方は、車体を受けせれば良いので、ツールボックス等でも代用可能ですが出来る事ならきちんとジャッキを使用しましょう。
車体が不安定になりますので、倒れたりして危険です。

ジャッキポイントは車体中央部分にフレームが通っておりますので、そのフレーム部分です。
今回は、ジャッキポイントが分かっているのでアンダーカウルを外さずにそのままジャッキアップしました。
フレームとアンダーカウルの間には何もないので、特に問題有りませんでした。

※アンダーカウルの状態によっては割れたり破損の原因になりますので、心配な方は必ず外してから作業を行って下さい。

フロントホイールが浮くまで上げたらOKです。

 

フロントホイール外し

フロントホイールが浮いたら、外していきます。
先ほど、緩めたアクスルシャフトを完全に抜いていきます。


完全にアクスルシャフトを抜くとフロントホイールが外れます。


この時フロントホイールについているカラーを無くさないように注意して下さい。
左右共にカラーが入っています。
無くさないようにするために、抜いたアクスルシャフトをタイヤに差して固定する事をお勧めします。

 

フロントフォークを抜く

いよいよ、フロントフォークを抜いていきます。
まずは先ほど緩めておいたステムのボルトを外していきます。

今回は完全に抜いてしまいます。

そして、クランプしている部分にマイナスドライバーを突っ込み少し広げてやります。


マイナスドライバーで広げながら、フロントフォークを下に抜くと

これでフロントフォークを抜く事が出来ました!
左右共に同じ方法で抜く事が出来ます。

 

これが抜いたフロントフォークです。

NMAX フロントフォーク オーバーホール フォーク外し編はここまで!
撮影しながら行ってここまで約1時間くらいですので、撮影しなければもっと早い時間でフロントフォークを外すことが出来ると思います。

注意点や大変だった所

一番大変だったところはステムのボルトの硬さです。
5年間全く外した事が無かったためか、とても硬くて苦労しました。
ロングスピンナーも持っていなかった為、廃棄するフロントフォークのインナーチューブをラチャットハンドルに差し込んでようやく回すことが出来ました。
それ以外は特に難しいところも無くスムーズに作業できたかと思います。

次のフロントフォークオーバー分解編も是非参考にしてください。

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