アドレスV125 ATop アラミド繊維 Vベルト

はじめに

本日は、ATopのオリジナルドライブベルトの新ラインナップのご紹介と、交換方法をご紹介したいと思います。
こちらは強化ドライブベルトとなっており、ハイスピードプーリーや高回転向けエンジンにお勧めです。
アドレスV125 強化アラミド繊維ドライブベルト

本日は、説明しやすい用にV125のエンジンを降ろして作業を行いました。
通常はエンジンを降ろす必要はなく、車両に付けたまま作業を行って頂いて大丈夫です。

注意!

・走行中に異常が発生した場合は直ちに車輌を停止し、安全な場所まで移動して下さい。
・作業を行う際は必ず、水平の安定した場所で行って下さい。
・作業完了後は製品が正しく装着されているか、サービスマニュアルに沿って点検後、乗車して下さい。
・点検時に損傷部品や欠損部品箇所が見つかった場合は、必ず新品部品への交換を行って下さい。
点検整備を怠った場合、重大な事故につながる恐れが有ります。
・点検、整備は必ず純正サービスマニュアルをご参照下さい。
・ご自身で作業を行う場合は、自己責任で行って下さい。
※こちらの説明ページを参考にして起きたいかなる事故・損害等も責任を負いかねます。

 

キックアームを取り外す

まずは、キックアームを取り外していきます。

キックアームはボルト一か所を外すだけで外すことが可能です。

 

 

フィルターカバーを取り外す

赤丸2か所のボルトを外します。

プラスドライバーで外します。

2本ボルトを外すことが出来ましたら、カバーを取り外すことが可能になります。

クランクケースカバーを外します。

赤丸部分4か所のボルトを外します。

赤丸部分のボルトが外せましたら、外側のカバーが外せます。

 

次に赤丸部分のクランクケースボルトを外します。


ボルトを外しましたら、いよいよクランクケースカバーを外します。
ガスケットが固着している場合があり、外れない場合はゴムハンマー等で軽く叩いてあげると外せます。


カバーを外した際に赤丸部分にコッタピンが2本ありますので落として無くさないように注意してください。

これでクランクケースを開ける事が出来ました。

 

プーリーフェイスを外す

プーリーフェイスを外すのには特殊工具が必要になります。
ユニバーサルホルダーです。

こちらのユニバーサルホルダーを使い、プーリーフェイスを固定します。

ユニバーサルホルダーで固定しましたら、真ん中のナットを外していきます。

ナットを外すと、ワッシャーとスプラインで固定するナットが外せます。

それらを外すと、プーリーフェイスが外れます。


プーリーフェイスを外すと、ベルトが良く見えますね。
奥の丸いのがプーリーです。
今回はベルト交換ですので、プーリーは外しません。

 

クラッチ、トルクカムを外す

プーリーフェイスを外しましたら、次にクラッチ、トルクカムを外します。
先ほどと同じようにユニバーサルホルダーをクラッチアウターにかけます。

クラッチアウターを固定したら、真ん中のナットを緩めていきます。

ナットを外します。

ナットが外れたら、クラッチアウターを外していきます。

アウターを外したら、クラッチシューとトルクカムとベルトを外していきます。
手前に抜くだけで外せます。

新しいベルトを用意

新しいベルトに交換していきます。
こちらが、新製品のV125用強化ベルトです。

元々ついていたのはmassimoのベルトです。
下の緑のがATOPの新製品になります。
コグもとてもきれいです。

 

トルクカムにベルトを掛ける

トルクカムにベルトを掛けていきます。
力技ですが、クラッチシューを掌で抑えてトルクカムを指で挟みます。
この時、右に回すようにして縮めます。

一気にぐいっと力を入れて縮めます。

この縮めた時の隙間にベルトを掛けます。
ベルトも文字に注意してください。
クラッチシューを手前にして、文字が読める方が正解です。

 

トルクカムをシャフトに差す

そのまま抑えながら、シャフトにトルクカムを差し込んでいきます。

再度ベルトの向きを確認してください。
文字が逆さまになっているとダメです。
ちゃんと読めるこの向きが正しいです。

 

ベルトをプーリー側にかける

トルクカムとクラッチをシャフトに差せましたら、次はプーリー側にかけます。

掛けましたら、プーリーフェイスを取り付けます。

先ほどの、ナット、ワッシャー、ナットの順番で組付けます。


組んだら、軽く手で回してプーリーを回転させてください。
ベルトがきちんと噛んでいるかどうか確認します。
ベルトが滑っていないか、クラッチシューがしっかり回っているか確認してください。

 

逆の手順で戻します

後は、ばらす時と逆の手順で組付けていきます。
ユニバーサルホルダーでしっかりと固定して規定トルクで締め付けます。

クラッチアウターを被せます。

ナットを手でかるく締めます。

手でかるく締めたら、ユニバーサルホルダーで固定してしっかり締めます。

後は、逆の手順でクランクケースカバー等を取り付ければ完成です。

こちらのV125の強化ベルトは2025年4月下旬より販売中です!

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