
サンプル品ですがセロー250のリアサスをYSS社製サスペンションに交換しましたので
新しいサスペンションでのサグ出し(沈下量調整)をしてプリロードの適正化をします。
YSSにセロー250に装着状態で 1Gでのサグ、乗車でのサグそしてその時のプリロードの数値等を報告しないといけません。
セロー250のリアサスペンションのサグ出しをする為車高上げキットを外してノーマルの状態に戻します。
報告がいらないのなら車高は上げたままにするのですが
セロー250のリアのホイールトラベルは約180mmです。
サグ出しはホイールトラベルの 約1/3 が適正ですので乗車の状態で約60mm沈みこむように
リアサスペンションのプリロードを調整していきます。
はじめに計測の基準点を決めておきます。
リアアクスルシャフトのセンターと リアアクスルシャフトセンター垂直上のシート部分を基準点としその間(赤線部分)を計測します。
メンテナンススタンドを使用して0Gの状態(リアサスが伸びきった状態)でアクスルシャフトセンターとシート間(赤線部分)は約590mmです。
乗車の状態では約-60mmですのでアクスルシャフトセンターとシート間の適正化間隔は約530mmとなります。
メンテナンススタンドから降ろして1Gの状態でのアクスルシャフトセンターとシート間(赤線部分)は 約560mm
初期値はスプリング プリロード 約13.0mmです。
重量約0.1tの私が乗ると丁度アクスルシャフトセンターとシート間は(赤線部分)約530mm・・・・プリロード適正化完了
適正化のブログなのに調整をしないわけにはいきません
そもそも重量級の人はそうそういないので約70kgの人に合わせていこうと思います。
軽い人に合わせる為にスプリング プリロードのテンションを緩めます。
スプリング プリロードの調整を約9.90mm(写真)にし組み付け後
車両乗車状態でのアクスルシャフトセンターとシート間(赤線部分)は約520mmになりました。
後は試乗してからスプリングの硬さを柔らかめ または 固めに お好みの硬さに調整してしてください。
個人的には 町中等スポーツ走行するなら少し硬めに、林道などを走行する場合は少し柔らかめにすると良いと思います。
スプリングプリロード調整のロックにイモネジが採用されています。
イモネジを外すとサスペンション本体部分に当たる面にはゴムがありプリロードストローク部分のネジ切り面に傷が付かない様に配慮がされています。
サグ出しが終了したら後は乗りながらリバウンド(伸び側)の調整をして終了です。
強くするとリアサスの伸びの速度が遅くなりますので、砂利道やぬかるみなどでトラクションをかけたい場合には良いかも
リバウンドのダイヤル調整はリアサスを外さなくても簡単にできますのでその時その時の走りにあった細やかな調整が可能です。
メーカーにリアサスペンションを発注しました、入荷の予定は9月頃です。
海外メーカー品ですので入荷が遅れる場合もありますがとにかくサスペンションの入荷が待ち遠しいです。