シグナスX FI 燃料ポンプモータ 交換
シグナスX が走行中止まる 熱くなるとセルは動くけれどもエンジンがかからない

しかし冷えるとエンジンはかかると連絡を頂きました。

恐らく燃料ポンプ不良と思われますので出来るだけガソリンタンク内のガソリンを減らしてから持ってきていただきました。

燃料ポンプの作動音がしない事があったりなかったりで何かと不便なシグナスXの燃料ポンプ交換です。

シグナスXには燃料ポンプ内部のインペラ不良による燃料の排出不良があり、

国内販売のシグナスX にはサービスキャンペーンという無償部品交換があります。

しかしこの車両は逆輸入車の為

ヤマハさんからの クレーム対象外となり自腹で燃料ポンプを取り揃えなくてはいけません。

燃料ポンプASSYは高価ですので出来るだけ安価に済ませる為モーター部分の交換をします。

(燃料ポンプのモーターは別途用意して頂きました。)

シグナスXは燃料をガソリンタンクから簡単には抜く事が出来ません

満タン状態ですと燃料ポンプを外した時にガソリンを大量に溢れ大惨事となりますので

交換する前に燃料をぎりぎりまで減らしておきます。

ガソリンタンクは フートレストボード の下にあります

燃料ポンプ取り外しまでシート、サイドカバー、ステップボード等を取り外してゆきます。

作業にあたり工具は

2番プラスドライバー 8mmと10mmのソケットレンチ、10mmコンビレンチを使用します。

まずはじめに  ナンバープレートを外し10mmのソケットを使用してシートボックス、クラブバーを取り外します。

プラスドライバーで 左右のフートレストモール、カバー サイド1と左右のサイドカバーを留めている+ネジを外して、

リアフェンダーの10mmボルト2か所とナンバープレート裏側のナットを外します。

次にテールライトのハーネスカプラーを外します。

テールライトのハーネスカプラーは防水仕様ですのでパッキンが外れることもありますので注意

ハーネスカプラーを外したらサイドカバーの取り外し。

いよいよ フートレストボードの取り外しです。

この車両にはアルミステップボードが装着されていますのでこれも外します。

4つのボルトキャップを外したら10mmのボルトが出てきます

そのボルトを4ヶ所を外していよいよフートレストの取り外しです。

フートレストボードは レッグシールドアッセンブリに嵌め込まれている感じがありますので良く見ながら取り外していきます。

ガソリンタンク全体が出てきました。

ガソリンタンクに装着されている燃料ポンプの配線カプラーとガソリンホースカプラーを外します。

配線カプラーは直ぐに外せますが ガソリンホースカプラーは直ぐには外せません。

ガソリンホースをはずすには白いキャップ(ストッパー)を外してからガソリンホースの黒い差し込み口を外します。

ガソリンホースの白いキャップのツメをマイナスドライバー等で軽く押しながら白いキャップを外します。

次に同じように黒いガソリンホースカプラーもツメの部分をおしながらガソリンホースカプラーを外します。

これでやっと燃料ポンプ8mmボルト6本をソケットレンチで取り外す事が出来ます。

燃料ポンプを外す前にガソリンがあふれてもよい様にウエス等を用意して対策をしておきます。

しかしフレームが邪魔をして燃料ポンプが外せません。

ガソリンタンクを留めているボルト4本を外してガソリンタンクをずらせる様にします。

フロントカバーのネジを緩めて アンダーカバーを外します。

シリンダヘッド付近に2カ所と前輪の後ろ側 フレームとステーの部分2カ所のボルト 合計4カ所ボルトを外します。

ガソリンタンクをずらしてようやくから燃料ポンプを取り外しが出来ました。

燃料ポンプを取り外した後はガソリンタンク内にゴミや埃が入らない様にしておきます。

またタンク自体が不安定な状態ですのでボルト1本で仮止めしておきます。

燃料ポンプ内のガソリンを抜いたらいよいよ燃料ポンプモータの交換です。

燃料ポンプ 下にある フィルターが付いた吸油口部分と燃料ポンプのモータを留めているストッパーを

精密マイナスドライバー等で浮かせながら外してゆきます。

小さな部品ですので紛失には注意です。

燃料ポンプ本体とモーターをつなぐ配線を2本外しておきます。

フィルターが付いた吸油口部分と燃料ポンプ本体のロックカバーのツメを3カ所外し本体からモーター部分を抜き取ります。

モーター排出口にOリングがありますので注意。

(モーターにOリングが付いていない場合は燃料ポンプ本体に残っています。)

フィルターとロックカバーをモーターから外します。

旧モーター(上 銀色) と新モーター(下 黒色)です。

新しい燃料ポンプモーターに ロックカバー、フィルターを取り付けたら

Oリングをモーターに取り付けて燃料ポンプ本体に装着します。

燃料ポンプ本体から出ている配線をモーターに取りつけてストッパーのはめ込みです。

ストッパーの端をドライバーを当てて ドライバー持ち手部分を軽く叩きながらはめ込みます。

この方法以外にもストッパーの取り付け方法がありますので作業される方にあった方法で取り付けてください。

はめこみが済んだら タンクからガソリンを抜きガスケット装着面の錆取りをします。

今回はガスケットを再使用しますのでガスケットに付着したごみや錆を拭き取り

耐ガソリン用液体ガスケットを使用して燃料ポンプをガソリンタンクに装着します。

燃料ポンプをタンクに付けたらガソリンタンクをフレームに装着。

その後ガソリンを満タンにしてガソリンタンクと燃料ポンプの組み合わせ面ガスケットからガソリン漏れの確認

無事ガソリンの漏れがない事を確認したらいよいよ配管配線です。

燃料ポンプに黒いガソリンホースカプラーの取り付けた後に、白いキャップも忘れずに装着、

(きちんと黒いガソリンホースカプラーを取り付けていないとキーオンの時にガソリンが漏れます。)

電気信号線のカプラーを装着して外装は装着せずこのままでキーをオンにします。

モーターの作動音の確認をしたらエンジンをかけます。

はじめはガソリンが行き渡らないので直ぐにエンジンは止まりますが、数回行えばエンジンはかかります。

エンジンをかけた後は暖気をして数回アクセルをオン・オフを繰り返して燃料ポンプが作動している事

ガソリンが漏れない事を確認します。

( ガソリンが漏れを確認しないまま組み付けますとガソリン漏れの有無が判りません外装組み付け前に確認しましょう。)

フレーム左側のガイドとアンダーカバーのガイドにリアブレーキワイヤーを通して外した外装を組み付けます。

(ガイドへのリアワイヤー通し忘れは結構あるみたいです。)

これで燃料ポンプモーター交換は完了しました。

シグナスXの燃料ポンプモーターの交換、または燃料ポンプ交換の参考になれば幸いです。

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