NMAX フロントフォーク オーバーホール フォーク分解編

はじめに

NMAX フロントフォーク オーバーホール フォーク外し編

で外したフロントフォークを分解洗浄していきます。
今回分解するのに使用する特殊工具はATopでも販売予定の物になります。
是非ご活用いただければと思います。

それではやっていきましょう!

 

インナートップキャップ外し

インナーチューブのチップキャップを外します。
こちらの特殊工具を使用します。

 

この特殊工具をインナーチューブの上部の溝に取り付けます。

インナーチューブ上部の溝(赤丸部分)にボルトで固定していきます。

一番てっぺんのボルトがトップキャップの真ん中に当たるように調整してください。

あとは、真ん中に合わせたてっぺんのボルトを締めこんでいきます。
すると、トップキャップが下に押されていき、トップキャップを固定していたCリングが現れます。

このCリングを細いドライバー等でこじって外します。

あとは、さっき締めこんだボルトをゆっくりと緩めていくと、トップキャップを外すことが出来ます。

 

インナースプリングとオイルを抜く

トップキャップを外したらそのままスプリングが出てきますので、スプリングを抜きます。

スプリングを抜く際はオイルが一緒に付いてきますので、廃油パックの上等で抜いてください。


スプリングが抜けましたら、そのままフォークオイルも廃油パックに流します。

真っ黒です!元は綺麗な赤色のフォークオイルですが5年も経つと凄いです。
インチューブとアウターチューブを持って何回もストロークさせると早くオイルを排出できます。

ダストシール取り外し

オイルを抜き終わりましたらダストシールを外していきます。

アウターチューブやインナーチューブを傷つけないように樹脂素材のヘラ等でこじって外します。
今回は細めの内装剥がしを使用しました。

焦らずじっくる少しずつ浮かしていくと、この通り外すことが出来ます。

 

クリップ取り外し

ダストシールを外しましたら、クリップが見えます。
これは下のオイルシールを固定するためのクリップになります。

このクリップを細いマイナスドライバー等で引っかけて外します。

一か所外せましたらあとはそのまま外せます。

 

アウターチューブとインナーチューブを外す

アウターチューブとインナーチューブを外していきます。
アウターチューブの底にあるボルトを外します。

ただし、これが少々やっかいです。
このボルトはインナーチューブの中にあるシリンダーと呼ばれるパーツに繋がっているのですが
そのまま回すと、シリンダーと一緒に共回りして外すことが出来ません。
その為、インナーチューブ内のシリンダーが共回りしないように固定する必要が有ります。


インナーチューブのピストンはこのように六角になっていますので、14mmの六角ボルトを差し込んで固定します。
エクステンション等を繋げて長くして、インナーチューブ側から入れて固定してください。

固定出来ましたら、アウターチューブ側のボルトを回して外していきます。

これで共回りせずに外すことが出来ました。

ボルトと銅ワッシャーを外します。

これで、インナーチューブとアウターチューブを外すことが出来ました。

 

シリンダーを抜く

外したインナーチューブからシリンダーを抜きます。
まずは、シリンダーの下部部分についているスピンドルというパーツを外します。

スピンドルを外しましたら、シリンダーそのものを抜きます。

 

オイルシールを外す

続いて、オイルシールを外します。

マイナスドライバーで隙間を作って上にあげると、外せます。

これでフロントフォークの分解は完了です。

 

各部洗浄

分解したパーツを洗浄します。
お湯に中性洗剤を入れて柔らかいブラシやスポンジで洗うと楽です。

古いオイルや、ダスト等を綺麗に洗い流してください。
その後、パーツクリーナーを吹きつけながら、しっかり拭き上げします。

これが各パーツ分解してばらしたものになります。

注意点と難しかった所

フロントフォークをばらす上で一番大変なのは、やはりアウターチューブの底のボルトを外すことですね。
反対側から長いボルトを突っ込んで、固定して回すという作業はなかなか大変です。
逆に言うと、ここさえクリしてしまえば、特に難しいところもなくすんなりと進めていけます。
特にトップキャップを外す場合は、この特殊工具が有れば本当に楽に外せます。

 

NMAX フロントフォーク オーバーホール フォーク組み立て編

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